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ポーラエクスプレス

日本語ではキュウキョウヒョッキョクギョウだそうです。
ぜひ、IMAXシアターで、立体映像で見てくれ!という記事を見たので、行ってきました。

「次の回大人1まい」
「2500円です」 
Σ(゜Д゜;)高っ!!

というわけで立体&大画面な分お高くなってます。でも結果からいうと、決して不釣り合いな値段ではありません。
雪の粒1個1個はもちろん、汽車の下から出る蒸気やら、そこに当たった光の筋にも全部奥行きや立体感がある。ただの背景でも、窓の外にさらに空間がある。群衆の一人一人や飛び散る破片の一粒がしっかり見える。
この映画の中ではたびたび物に人物を反射させて、カメラの後ろで起きていることを見せたりするのですが、立体を効果的に使っているシーンだと思います。3Dだと全体的に位置関係のごまかしが効かないからたいへんだろうなぁ。

2Dの映画をIMAXで観ると画面の隅々を見ようとするせいか、その大きさで疲れることがよくあるんですが、3Dになると不思議に画面の大きさが気にならなくなる。狭いところにカメラが入ると、大画面なはずなのに本当に狭く感じる。
カメラが高いところからスーッとおりてくるところなんかは独特の臨場感がありますね。ジェットコースター風のシーンよりはややゆっくり降りるところで結構キます。3D酔いする人はここでダメになってしまうかも。
 こういう3D感覚はお持ち帰り不可能な体験といえるでしょう。たとえDVDが出ても家では絶対に体験できない。

物語は非常にシンプル。「不思議な汽車で北極点に行き、サンタに会いました。」というだけの内容で、筋の9割は予告編でわかってしまうんですが、巧みな語りクチで飽きさせないです。
「行かないなら仕方がない。」とか「早くしないと間に合わない!」とか「このままだと行けなくなっちゃう!」等等主人公の動機を押したり引いたりしてスリリングなシーンに持っていくかと思えば、ミュージカルやしんみりするシーンを入れたり等緩急自在でした。
シンプルさが却って大仕掛けのシーンを入れやすくしてるのかもしれません。でも、あざとさを感じないのはテーマが一貫してるからでしょう。そんなエピソードを通じて半信半疑の主人公が変化していく様子は説得力がありました。

自分の場合、時季ハズレ、大人、日本人、などの要素が重なってるせいでやや微妙なところはあるのですが、子供だったらかなり印象深い体験になるんではないでしょうか。
ふつうの映画館だったら、ただCGの人間がヘンだったで終わってしまうかもしれないですが、是非機会を見つけて3Dを体験してほしいと思います。

ただ…スティーブンタイラーはやめてほしかったなぁ…
by yoshihide-ohkubo | 2005-01-03 22:31 | 映画


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