米コメディアンのロドニー・デンジャーフィールドさん死去
このかたは残念ながら日本ではあまり有名ではありませんが、自分がこの方を初めて知ったのは、その名も「ローバー・デンジャーフィールド」という長編アニメからでした。 もっと正確に言うと、そのアニメのサントラが輸入物のCD屋の店頭に飾ってあって、そこでこのアニメの存在を知りました。10年以上前の話ですが、カートゥーンに注目し始めたばかりの自分にはうってつけのもので、即ジャケ買いしました。紙製の縦長ケースになっていて結構目立つ感じだったんですが、破かないとあけられない構造になっていてちょっとヤだったな。 内容はミュージカルで、あいだに劇中の音声が挟まる構成になってました。ディズニーものみたいに盛大に盛り上がるタイプの曲調ではなかったので最初はちょっと期待はずれか…とおもったのですが、何日か聞いているうちに好きになっていきました。ナゴミ系なのですね。 ただ、肝心の本編がいくら待っても公開予定がなく、当時インターネットもなかったのでこの映画の情報は文字通りまったく入ってきませんでした。 結局、この映画をはじめて見ることが出来たのは、なんと今年のお正月、カートゥーンネットワークでの放送でようやっと目にすることが出来ました。 この映画の成り立ちはよくわからないのですが、ロドニー・デンジャーフィールドはこの映画のエグゼクティブ・プロデューサーとしてクレジットされているので、多分自身の企画による物と思われます。 ラスべガスの踊り子に飼われていたローバーは、ある日飼い主の恋人の怒りを買って、飼い主の知らない間にダムに捨てられてしまう。なんとか助かったものの、ラスベガスとは正反対のド田舎にたどりつき、しかたなくそこで暮らすハメになる…というのがあらすじ。 主人公のローバーはロドニー・デンジャーフィールドがモデルになっているのですが、あぁこの人はこういう仕草をするんだろうなぁ、相当特徴をつかんでるんだろうなぁ、というのが本人を知らない自分にも非常によく伝わってくるようなキャラになっていました。 さきほども書いたようにミュージカル&コメディ仕立ての内容なのですが、主人公の受ける扱いは結構ヒドイ。あらすじから既に「ダムに捨てられ」てますが、実は袋詰めで口にガムテープ張られてます。ふつう死にます。釣り人に助けられるんですが。 で、居候先の農場の主人がまた、ルックスは良きパパという印象なのに結構容赦無い。ローバーがニワトリを追っかけまわしてるといきなりショットガン撃ってくるヒト。さらにローバーはそんな人に後半で七面鳥殺しの疑いをかけられてしまうのでした。 ここまでけっこう長文書いてしまいましたが、それもこの映画がディズニー以外のアニメでは珍しいぐらいおもしろく出来ているからです。自分は映画で泣くというのはまずないんですが、この映画のクライマックス、ローバーが恋人のデイジーに歌いかけるシーンには思わずウルッときちまいましたよ。 またカートゥーンネットワークでやるかもしれませんが、そのときは見れる方は是非見るべきだと思います。すばらしいアニメを残してくれたロドニー・デンジャーフィールド氏に感謝したいと思います。これを機に追悼版としてでもいいからDVDだしてくれないかなぁ。
by yoshihide-ohkubo
| 2004-10-06 23:52
| カートゥーン
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