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Swing Highが360°動画サイトLittlstarで(やっと)1000ビュー達成!

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360°短編アニメ Swing High はYouTubeをはじめいくつかの動画サイトに投稿していたのですが、2016年7月25日現在Littlstarという360°VR動画専門サイトで1000ビューを超えていたことがわかりました。
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当初はあまり期待していなかったので動画の投稿は時間的に一番最後で、さらに自分からもtwitterなどでの誘導はあまりしていませんでした。ところが意外にも順調に視聴数が伸びて、YouTubeに投稿したものよりも頻繁に見られており、特にアメリカでの視聴が多いようでした。
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もともとカートゥーンを意識した作品でもあり、アメリカの方に見てもらえているというのは感慨深いものです。
ただ、やはりLittlstarのサイト自体も、新規の動画が発見されやすい設計になってるんではないかと思います。ブラウザ上での話ですが、1ヶ月ほど前まではトップページのLatest videosの一番端っこにSwing Highを見つけることができました。AppleTV版は見たことないですがもしかするとそちらでも見れたのかもしれません。
他の動画サイトはどうかというと、
ハコスコ : 123ビュー
Vrideo : 105ビュー
特にVrideoはiOSアプリの出来が良かったので最初は注目していたのですが、最近は関連動画に表示されるものが毎回同じ動画になってしまっていて、新しい動画を発見することがほぼ不可能になってきています。これでは制作者が投稿する気もなくなるし、見る人は飽きるしでかなりひどいことになっています。

YouTubeですが、自分としては伸び悩んでいる印象だったのですが先ほど見たところ
820ビュー
でした。後もう少しでしょうか。
YouTubeは普通の動画もごっちゃになっているのでゴーグルをつけていざ360°動画をたくさん楽しもうとしても、最初の1本以外は平面動画だったという感じの残念なユーザー体験になっていますね。
投稿してもやはり埋もれてしまいます。
なので、もし360°動画を作りたいと思ってる人はアニメーションに限らず実写でも、 Littlstarへの投稿を考えてみるのがいいんじゃないでしょうか。
あと動画のアイコンに使うポスターフレームは絶対作った方がいいでしょう。

P.S.ちなみにSwing High本編の右側に見える階段の注意書きの中に1枚だけ日本語の看板があるので探してみてね。
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by yoshihide-ohkubo | 2016-07-26 10:20 | 3DCG

ドン・ブルース監督の近況

ドン・ブルース監督について良いニュースと悪いニュースがある。

良いニュースは、最近の彼は非常に活気づいてるらしいということ。

悪いニュースは、もう彼の新作アニメーションを期待するのはムリそうだということ。

わかってはいたけどね。

2000年のタイタンA.E.以降まったくアニメーション制作の話を聞かなくなってしまったドン・ブルース監督ですが、近況が分かったので軽く書いてみます。
近年はFront Row Theatre という小規模なミュージカルを主催してるようで、今年からは専門の小劇場を構える事になったようです。
ホームページ: Don Bluth Front Row Theatre
Facebookページ: https://www.facebook.com/DonBluthFRT

この記事に経緯が載っています。
Don Bluth Front Row Theatre is moving to Scottsdale
訳に自信が無いですが、始めは教会主催の子供たちの劇をやる際にドン・ブルースの自宅のリビングルームを提供して(たぶん演出もして)上演してみた所、これはおもしろい、もう一回やろうという事になって恒例行事になっていったそうです。
それが口コミで広がり、やがて大人の出演するミュージカルも上演するようになり、ますます評判になって行く一方、相変わらず劇場はブルース宅のリビングルームのままで7年ものあいだ続けていたそうです。
それが今年になって小規模な専門劇場を立ち上げるまでに至ったという事で、なんとも典型的な成功パターンを見てる様な気になります。
アニメーションではミュージカルはお手の物だっただけに、演出するものがフィルムから舞台に変わってもその手腕を遺憾無く発揮してるものと思われます。
こういう話を聞くと、本人たちは面白くって仕方ないんだろうなと思います。

一方で、ここまで成長まっただ中に居たら、そりゃアニメーションとか作ってるばあいじゃないよね、と日本のファンは、ほんのちょっと寂しく思うのです。
日本でいえば安彦良和氏がSFアニメをやめて歴史マンガ家になっちゃったという感覚に近いかなー。安彦氏はまだその美麗な絵が拝めるだけ良いんだけど…。

ウォルトディズニーがその方向性をアニメーションの世界から、観客が生で体験できるテーマパークに移していった事を考えると、ドン・ブルースはミニスケールのウォルトであると言えるのかも知れません。

NHKの海外ニュースかなんかでとりあげられないかな。日本のファンにとってはそこら辺が唯一残された期待か。

現在は古典のミュージカルを上演してるようですが、そのうちニムの秘密やドラゴンズ・レアなんかも舞台化したりするんでしょうかね。
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by yoshihide-ohkubo | 2013-08-14 23:32 | カートゥーン

正直言ってモンスターユニバーシティに全く関心を持てない人へのお勧めポイント

モンスターズ・インクの続編、モンスター・ユニバーシティ。
正直もういいよという人も居ると思います。自分もそうでした。
はいはいピクサーピクサーて感じで。
個人的に今回は観るモチベーションが全く上がらなかった。
まぁいちおう観とくかー、的な気持ちで行ってみたら、アタリでした。あれは広告のしかたが悪い。

今回の話を要約すると、
「何かを目指して努力を重ねた結果、努力ではどうしようもない所が自分に欠けている事に気付かされる話」

前作では笑わせ役で、どう見ても怖いようには見えないマイクが、怖がらせ屋になろうとひたすら努力するところがポイントですね。
そして最後に否定しようの無い現実を突きつけられると。
終わってみるとやっぱり非常にピクサー的な話ですね。

ただの人気キャラクターのドタバタだと思ってパスするのは非常にもったいないです。
そういう意味でちょっと予告の情報の出し方はあまりにもファン向けすぎる。

と、久々に映画ばなしをブログに書いてみました。
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by yoshihide-ohkubo | 2013-07-13 22:07 | カートゥーン

田河水泡 のらくろ館

先日まったく別の事をググっていたところ、のらくろについて書かれたブログ記事が偶然ひっかかりました。
考えてみればこのブログみたいな嗜好をもっていながら自分はのらくろについて全く関心を持ってきませんでした。子供の頃児童向け図書館で見た事があるようなないようなというぐらいで内容はさっぱり覚えていません。
のらくろ という作品やキャラクターについての話題も世間で見かけなくなってずいぶん経ってる気がします。平成生まれはもう知らないんじゃないでしょうか。

wikipediaで調べたところ、資料館が江東区にあるそうなので早速いってみました。珍しいですね。こんなところに。
ちなみにそのホームページもありますが、stopボタン抜きで強制的にBGMを流してくれるステキな仕様となってますのでご注意を。今後の改善に期待しましょう。
江東区森下文化センター 田河水泡・のらくろ館

資料館といっても森下文化センター1Fの一角に常設してあり、無料です。こじんまりしてはいますが丹念に見ていけば小一時間ほど過ごせるようになっています。人は…まぁ…自分の居る間に2人ほど通り過ぎて行きましたか。自分は2周ぐらいしましたが。

入ってすぐの所にのらくろの生い立ちとして全作品のダイジェストを展示してありますが、それだけ見てものらくろの面白さ、かわいらしさが伝わってきます。
記憶にある最初の風景というのがひとりぼっちで板に乗って川を流されて行くところなのですが、この絵がなんとも切なくてかわいくて。
それぞれのギャグも現在の目からしてもほのぼのとして微笑ましく、充分楽しめるものでした。
軍隊ものとはいえ、主人公がドジでサボり癖があったりするので軍国主義的な臭いは自分は感じませんでした
裏話としては、軍隊の仲間が正月で家に帰るのに、のらくろだけ帰る家が無いと嘆く話を出版したところ、「うちにおいでよ」というファンレターが殺到したという。イイ話すぎます。

ここで突然ですが、自分の頭の中では1900年代の物差しとしてウォルト・ディズニーの大体の生涯や作品で考えています。ファンタジアが1940年だとか、ミッキーマウスが1928年だとか(だいたいなので今調べたら間違って覚えてた)。
そこから比べると田河水泡はウォルト・ディズニーとほぼ同じ世代、水泡が2歳年上の1899年生まれでした。没年は1989年。明治、大正、昭和ときて平成を約1年体験されたという、意外な程最近まで健在だったんですね。
水泡の生い立ち紹介と一緒に当時の深川の古地図が掲げられてました。今よりずっと内陸部まで水辺だったようですが、木材運搬用の水路なのか、幾何学的に池や水路があって、今の埋め立て地をそのまま内陸にずらしたような地形になってたのが興味深かったです。

資料館なのだからのらくろがちゃんと本として読める形で置いてあるのかと思ってましたが甘かった。もう長い事(80年代以来?)絶版状態が続いているそうで、年季の入った本がガラスの向こうに数冊展示されてるのみでした。

正直これは問題でしょう。

この資料館自体はまるで最近オープンしたように手入れされてるものの、はたして普段どれほど人が訪れるのか。自分自身、偶然思い出さなければのらくろなんて全く関心の外でしたし、その一方でキャラクターの魅力は今でも通用する、というか今ちょうど受け入れる下地が世間に整ってるところなんじゃないかと。
ここは是非復刻再販を希望したいところです。それもマニア向けのハードカバーじゃなくて普及版がほしいです。というか、もうiPhone / iPadの時代なんだからいきなり電子書籍版として出しちゃってもいいくらいじゃないでしょうか。(いっそのことパブリック・ドメインに…とまでは言い過ぎか)

とにかく、シーンとした資料館の中で1人、ほんとにこれはマズいよと何度も思わずには居られませんでした。
この機会にちょっとでものらくろを思い出してやってあげるといいかも。初めて知った人は、読める機会がなくて残念ですが、もし資料館の近くまで来る機会があったら立ち寄ってみると面白いかもしれません。

p.s. 神保町を探したら文庫サイズのちょうどいい本が1冊だけ見つかったのでゲットして来ました。いきなりハードカバーの全巻を買う勇気はさすがに無いので…
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by yoshihide-ohkubo | 2010-05-09 23:08 | マンガ

パラマウントがニムの秘密をリメイクか /そしてその反響

このブログでは何度か触れてきた「ニムの秘密」ですが、Varietyの記事によるとパラマウントによりリメイクされるようです。

Paramount eyes Burger for 'NIMH'

とはいっても今回はその原作にあたる、ロバート・C・オブライエンの「フリスビーおばさんとニムの家ネズミ」を元にしたリメイクとのこと。
プロデューサーは「センター・オブ・ジ・アース」のゲーリー・グラナト、監督は「幻影師アイゼンハイム」のニール・バーガーだそうです。
今回のリメイクが実写なのかフルCGなのかは不明。
今回のものが原作に近いものになるか、ドン・ブルースの脚色を意識したものになるかも不明。

う〜ん…。正直複雑な気分。いつかはこうなるだろうとは思ってましたが…。
ちなみに知らないひとのためにドン・ブルースの「ニムの秘密」はこういう感じの映画です。
昔の自分のエントリーも含めて見ていただけるとありがたい。

カートゥーン好きのタワゴト:古き良きアニメーションに飢えている人へ〜「ニムの秘密」〜

最初はCartoon Brewの記事で知ったんですが、そのコメント欄では
「ブルース版の"ニム"が素晴らしいのになんでわざわざリメイクするかなぁ」とか
「おちつけ、原作の映画化で、ブルース版のリメイクじゃないよ」とか、
「ブルース版は悪くないけど魔法じみた演出は原作からすると必要ない」(超意訳)などといった反響が多数書かれています。

そして、「ニムの秘密」を作った一人、ゲーリー・ゴールドマンはドンブルース公式サイトの "Ask us" のページの中で次のようにコメントしています。

"確かにこれは原作の大変な宣伝にはなる。けれどもこのニュース自体は残念だ。
 このページにも大量のメールや質問がとどいているし、この件に付いて多数のブログで議論が交わされているようだ。
 原作のタイトルや映画、TV化の権利はオーロラ社が持っていた。私はオーロラ社がライセンスを維持するために7年ごとに劇場で再上映する事に同意したと信じていたが、それはなされなかった。これは大スクリーンで観ていない世代の家族のために7年ごとに劇場で再上映するというもので、ここ10年程ディズニーがやっている事だ。もし報道のとおりなら、ライセンス契約は破棄されて、他社が利用できるようになったと言う事だ。
 私たちはこのリメイクが上手くいく事、その良さが維持されること、原作を改変してしまわないことを期待している。
 自分たちが送り出した映画の中で、「ニム」は未だに大好きな作品だ。たくさんの愛情と、多くの血と汗がそのフィルムに注がれた。私たちは少人数だが素晴らしいチームだった。11人のキャラクターアニメーター、5人のFXアニメーター、献身的なアシスタントとクリーンアップアーティスト、3人の背景、1人のレイアウト、激務だった45人のセル彩色係、皆シーンを持ち帰って家で彩色していた。それは私たちが願ったとおりのものになった。アニメーションの研究、実験の素晴らしい体験であったし、アニメーションの良さを取り戻すきっかけになった。"


若干怪しい(汗)
なんか無力感というか、もはや止めるすべは無いと思うのであまり期待しないでおきますが。
原作を元にしたにしても、やっぱりジェレミーは最近ありがちな、下品なドタバタキャラになっちゃうんだろうか。あのゆったりしたマヌケさがキュートだったんだが…


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by yoshihide-ohkubo | 2009-08-03 00:20 | カートゥーン

アニメーションのギャグ世界 半分読了

書け!と言われているような気がするので書いてみる。理由は後述。

日本におけるカートゥーンものの解説の世界でパイオニアと言っていい森卓也氏の著書
「定本 アニメーションのギャグ世界」を読んでます。

そしてやっと半分、旧書の部分を読み終えたところ。
1978年に出た同名の本にその後の森卓也氏のコラム等を大幅に追加して刊行されたので、とにかく大変なボリュームがある。普通の本の倍ぐらいあって、初めて見たときは正直引いた。しばらく購入を見送っていたけども、個人的にバタバタした時期が過ぎたので先日購入。
このブ厚さと、前半の文の古さから見るとなかなか広く一般にオススメできるものではないけども、トムとジェリーやロードランナー、バッグス・バニー等が好きな人ならば買って損は無いといえる。
取り上げている作品が旧書が出た時点で既に古典であり、逆に現在でも充分通用する内容ではある。
とはいえ、しかし、ほんとぉーーーに古い。
旧書が出たのが78年というのは頭にあったけども、文章の中で「最近の事」として書かれている件に驚いて巻末を見ると、なんと前半のほとんどが初出1971年とか72年とかいうレベル!自分、生まれた年ですよ! (どっちが)
なので出て来る個人名や引用される映画、TV番組にはついて行けないところもしばしばあるのが辛いところ。トムとジェリーの表紙で引かれた若い読者ならなおさらだろう。
ただ森卓也氏の芸風を知っていれば特に問題なし。自分がカートゥーン道に迷い込んだのは、88年の映画ロジャーラビットのパンフレットにあった森卓也氏の解説(この本には未収録)がきっかけなんですが、その時点と比べても、さらに99年のテックス・エイブリー短編リバイバル公開のパンフレット(後半に収録)と比べても、芸風がほとんど変わってないのがおもしろい。

いまでこそDVDやカートゥーンネットワークで気軽に楽しめるものの、71年当時でこの手の作品の紹介記事を書けるというのはハンパではない。氏の場合、実際の短編上映に間に合った世代で、長編映画の始まる前や、ニュース映画の間に挟まる短編をリアルタイムに見ていたそうだが、本書で引用される短編はTV放送されたものが中心。本書の中でもでてくるけどTVオンエアを欠かさずチェックするのはもちろん、フィルム収集家やTV局に押し掛けてまで作品をチェックする行動力はあきれるというか、よくできたもんだと思う。

トムとジェリーやワーナーの短編についてはDVDも出ているしカートゥーンネットワークでレギュラー放送しているのでその気になれば簡単にチェックすることができる。一方本書でノリノリに紹介されているテックス・エイブリー作品に触れるのはちょっと難しい状況にあった。運が良ければカートゥーンネットワークのCartoon Classicsで出くわすものの、いつでも観れるという状況ではなかった。
ところが今日(09/7/6)本屋に行ってみたらなんと!宝島社からパグリックドメインものとして
ドルーピーBOXベティー・ブープBOX なるものが出てるじゃー あーりませんか!
  
衝動買いとは言わないけども、内容が充実してそうだったのでほぼ迷いなく購入。まだ未見。
トムとジェリーについては既に同様のものが出ているので、「ギャグ世界」はタイミングいいなぁぐらいに思ってたんですが、上2作は本当に狙ってるんじゃないかと思うタイミングですねぇ。出版社は違うはずなんですが。
さらに自分の読んでる最中ということもあってもう、やらいでか!という感じでエントリを書いてます。
ドルーピーBOXには「ギャグ世界」で引用された作品も多数入ってるので、うってつけの資料となるでしょう。ただ残念なのは「ギャグ世界」でも紹介されている「太りっこ競争」が入ってないこと。ぜひVol.2を出して欲しい。

「ギャグ世界」に話を戻すと、なじみのある作品の所は面白く読めるけれども、そうでない所は若干辛いところもある。テックスエイブリー作品のストーリー作家の部分や、クルーゾー警部のアニメ作品(ピンクパンサーでなくて)のくだりは、短いはずだが若干クドく感じる。また、途中自伝的な部分があって、森氏の文を読んできた自分はそれなりに興味深いものの、キネマ旬報など読んだ事がなかったりする向きには退屈かもしれない。

そして旧書の最後の方に人形アニメの章がある。一見退屈な章と思っていたんだけども読んでビックリ予想外の面白さだった。
紹介されてる人形アニメはいかにも欧米の作品に見えるが実は映像自体は日本のMOMというプロダクションの手によるもので、アメリカの制作会社の下請けで作っていたものだという。そして著者が制作者に直接会ったり、著者による取材で裏側の事情がすこし明らかになるのだけれども、映像の仕事に関わる自分に取ってはヒジョーに身につまされる内容でして…w。
さらに同プロダクションが、有名な「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」も作っていた。というか、それが日本人のアニメーションだというのが驚きでした(この作品自体はそれほど触れてない)。
ここで詳しく紹介(というか文章で上映)されている「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタが町にやって来る」「ピーター・コットンテール」は機会があったら見てみたいと思わせる内容になっている(たしか後ろ2つはディズニーチャンネルあたりでやってた気がする)。

「ギャグ世界」を読み始める時、どちらかというと最近の記事の方が興味があって、どんどん読み進めて行ったのだけれども、旧書のあとがきに当たる部分の次のくだりで、正直読み終えるのが惜しい気分になった。

劇場用漫画映画―短編ギャグ漫画の時代は、すでに終わりをつげた。今後そうした作品が、(たとえば六〇年代における「ピンク・パンサー」シリーズのような形で)たまさかつくられることがあるにしても、それがひとつの”時代”を形成することは、二度とのぞめないだろう。淋しいことだが、それは事実として受け止めねばなるまい。

カートゥーン好きにとっては、わかってはいるけどもツラい事実である。

追記:宝島社でなくてもいいから、パブリックドメインとして戦時中の戦意高揚の短編アニメを集めて発売して欲しい。ドナルドの「総統の顔」など、オフィシャルでは絶対出ない作品なんかを集めたら、相当資料価値の高いものになりそう。まぁ980円で出せるかどうかは別だけど。
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by yoshihide-ohkubo | 2009-07-07 00:57 | カートゥーン

ディズニーの系譜

まずはこの絵を見ていただきたい。


いかにもディズニーアニメに影響をうけたような、楽しい動物たちの絵です。
描かれたのは戦後でしょうか、古そうにみえるから戦前もありそうに見えますが、
少なくとも作者はディズニーアニメを知っていたはずです。

作者はT.S.サリバンという人。実は彼は最初のミッキーマウス短編が公開される2年も前に既に他界していました。
1854年生まれ。1890年頃から1926年に亡くなるまで風刺画家として活躍していました。
こういった現代に直結するモダンなかわいらしさを持ったキャラクターを描いたのはおそらく彼が最初なのかもしれません。さらに言えば当時はキャラクターという概念すら希薄な時代だったかもしれません。
ASIFA ハリウッド・アニメーション・アーカイブの記事から。
The Father of Cartooning- T.S.Sullivant

さらにいろいろ調べて行くうちに19世紀ごろの風刺画を集めているフランスのサイトを発見しました。
COCONINO WORLD
COCONINO CLASSICS
以下に、このサイトで発見した今見ても驚くような風刺画や絵本の一部を紹介します。

続き
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by yoshihide-ohkubo | 2009-01-25 23:22 | カートゥーン

文化系トークラジオLifeにメールしてみたよ

TBSラジオで放送され、ポッドキャストでも配信されている文化系トークラジオ Life
自分はポッドキャストで毎回楽しみに聴いてるんですが、
今回のテーマが自分が絡めそうな内容だったので初メールしてみました。

テーマは「未知との遭遇」。未知の分野との出会いや、知らない分野に踏み出せる/いや踏み出す必要ないといった感じの話題とのことで、マイナー分野が専門の自分にはピッタリな内容だと思います。

多数のメールのなかで読まれないかと思うのでここでメール内容公開してみる。
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charlieさん 佐々木さん サブパーソナリティーの皆さん スタッフの皆さんこんばんわ

ペンネーム Yoshi-Hideと申します

いつもはポッドキャストで聴く一方だったのですが今回のテーマで初めてメールお送りしたいと思いました。

自分の人生で最大かつ、現在も引きずっている「未知との遭遇」は米国のアニメーション、
おもに「カートゥーン」と呼ばれるジャンルとの出会いです。

自分が高校を卒業するあたりの80年代末ごろは、少年ジャンプが絶頂期にあり、ゲーム機が16Bitの戦国時代に入ろうとしていたり、X68000やFM-TOWNS等グラフィックの強力なパソコンが現れるなど、オタク文化前夜といった感じの時期でした。
自分はそういったゲーム、マンガ、アニメを楽しみつつも、似たような絵柄、似たような仕掛けのストーリーに何かを忘れているような浮ついたものを感じていました。
そんなとき、ディズニーやワーナーを始めとするアニメキャラクターたちの「舞台裏」を描いたロバート・ゼメキス監督の映画「ロジャーラビット」と、テレビ東京で放送されていた「バグス・バニー」にほぼ同時に出会い、その面白さ、歴史の長さ、奥の深さにドップリとハマって行きました。
 このジャンルで世界中の人間が誰でも知っているのはまさにディズニーなわけですが、一方でディズニーアニメが具体的にどんなものなのか、それまでの自分は全く関心を持とうとしなかったことに気付いてビデオをレンタルしまくりました。
ディズニーアニメは今でこそ「美女と野獣」やPixar等の名作に恵まれてメジャーな存在ではありますが、80年代はパッとしたアニメ作品がほぼ皆無で非常に影の薄い存在でした。
実際に長編、短編いろいろ観てみると単に子供向けだと思っていたアニメが日本のマンガやアニメよりもはるかに成熟した目線から作られていることを思い知らされました。
 さらに大きいのが「ディズニー以外」のカートゥーン作品との出会いです。トム&ジェリーやバグス・バニーは有名な方ですが、その他にも短編、長編問わず面白い作品がディズニーの陰に隠れてたくさん存在する事を知りました。
ディズニーアニメは90年代に絶頂期を迎えるわけですが、ディズニーが長編アニメに本腰を入れる背景には、80年代にドン・ブルースという監督が制作しヒットさせた長編アニメの作品群がありました。
 自分はこのドン・ブルース監督の「ニムの秘密」「アメリカ物語」「リトルフット」といったアニメーションに大変な影響をうけ、当時2年ほど通った情報処理系の学校からさらにCGデザインの学校へ進み、現在はCG制作の職に就いて十数年になります。
「カートゥーン」に出会っていなかったら今の自分はなかったと思います。

余談ですがディズニー以外のカートゥーンはあまり日の当たらない存在だけに違う意味でもビックリさせられます。
映画公開初日に行ったのに劇場で一人だったりとか、
名作の続編がスタッフの変更で似ても似つかないヒドい絵柄と内容に変わってたり、
映画の劇中に流れる挿入歌が日本人アイドルの歌に差し替えられていたり、
3作目を観てみたら、2作目の話は主人公の夢だったという設定になってたり

といったように未だに不遇な面もあるこの分野ですが、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか

それでは番組を楽しみにしています。
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ちょっと補足すると、こっち方面に踏み出した具体的な理由としては当時BEEPメガドライブ、BASICマガジン、ファンロードなんかの読者コーナーに載ってるイラストがどうも同じ傾向だったので、カートゥーン方面の画風で行けばかなり目立つんじゃないかと思って研究を始めたというところがあります。ファンロードはムリだったけど他はいくつか採用されたような希ガス。その後ディズニーファン誌を読むようになって、当時はカラーだった読者コーナーに投稿したりしてました。
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by yoshihide-ohkubo | 2009-01-24 11:41 | その他

アメリカ物語 ファイベル こころの宝物をさがして… を観た

先日トゥーンディズニーでアメリカ物語3が放送されてました。2作目で原形をとどめない程の世界観の変更があったのと、ビデオのみリリースの作品ということで正直今まで観る必要なしと思ってきたんですが、まぁこの機会に観てみることにしました。
冒頭のミュージカルシーンがよくあるフニャけた内容で、正直目も当てられない…と思ってたんですが、本題に入るにつれてまぁまぁ見れる内容に。ときどき思い出したように挿入されるミュージカルシーンがあいかわらずムリヤリなんですが、そこを除けばシナリオも作画も予想外に頑張った印象で好感を持ちました。
主人公ファイベルとマウスコビッツ一家は2作目で西部に移住したことになって、その後の暮らしを描いたTVシリーズも作られたハズなんですが、3作目の舞台はマンハッタン。一体どうしたのかとおもったら
2作目とTVシリーズは
全てファイベルの夢だった

というターミネーター3みたいな切ない設定になってました。

ということで設定上は1作目とほぼ直結する形になっていて、兄貴分のトニー・トッポーニが再登場したのと、ゲストっぽい感じで1作目のキャラが顔出ししたりします。
ストーリーはやや込み入っていて、前半はインディアンの地図を巡る冒険談、後半はパパとトニーが働くチーズ工場の悪徳オーナーが労働者の反乱をそらすために陰謀を巡らしたあげく騒動に発展して行くという展開。
19世紀当時のN.Y.の風俗を点描する感じも1作目を踏襲しており、史実についてはウソっぽくならないようにしている様子がみられる。ファイベルのパパが玄関の表札のようなモノを撫でる描写があったりするけども、ユダヤの人の風習なのかな?
キャラの作画も極力1作目に近づけようという努力は感じる。もちろんドン・ブルースには到底及ばないんですが、アニメーションを東京ムービー新社が担当していて、わりあい手堅い作画になってます。タイニートゥーンやアニマニアックスの出来のいい回のような印象。
 2作目とTVシリーズの失敗を取り返そうという努力が端々にみえるものの、予算の限界、演出の限界も同時にみえてきて、全体的な印象はプラスマイナス0に若干プラスしたぐらいでしょうか。

しきりに頭に浮かぶ言葉は「遅すぎた」。
このシリーズの軌道修正をするには時間が経ち過ぎていた。
自分がこの作品を知るのも遅すぎた。

ちなみに次回作の「アメリカ物語 ファイベル ナイトモンスターを追え!」も2月にトゥーンディズニーで放送予定。


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by yoshihide-ohkubo | 2009-01-21 00:58 | カートゥーン

ホートンの"Anime"シーン

ホートンのBlu-rayを見ててちょっと考えてしまった事が有るので久々に更新。

だいたい自分はカートゥーンものをみるときは吹き替えで見る事にしてる。
字幕があっても、絵が文字で隠れるのが好きじゃないのでほとんど字幕では見ない。
今回気分を変えてホートンの一部を字幕なしで原語で見てみた。
この前のエントリーでも書いたようにホートンのCGはこれまでにないくらいキャラクターの顔の表現が誇張されてる。ちゃんと英語を発音してるように見せるため、たった1秒の間にオチョボ口から大口まで目まぐるしく変化する。本来CGでここまで形を大きく変化させるのは、モデルの構造が破綻しやすくて非常に難しいのだけれども、それをサラッとクリアしてその上魅力ある表情を作り出している。
まぁCGは置くとしても、とにかくアチラのアニメーションは音と口の形を合わせるリップシンクをものすごく重視している。映画に限らずどんなに安っぽくて枚数の少ないアニメーションでも口の形は発音に合わせるように作ってある。

ところで、ホートンには日本のアニメをパロディにした2Dアニメーションのシーンがある。突然どうしたのかと思うけども、遊びゴコロを感じるシーンではある。
実はココ、吹き替えでは全く分からないけれども、原語で見るとこのシーン「だけ」リップシンクが完全にはずれている。あれほど執拗にこだわっていたリップシンクをここだけまったく無視して動かしていて、ほかのシーンを見慣れるとちょっとした違和感を感じるところだ。自分が思うに、これはきっと欧米人が日本のアニメを見るとき常に感じているのと同じモノなんではなかろうか。
欧米人が日本のアニメを見るとき、こだわりのある人以外はだいたい吹き替えで見ると思われる。もともとの言葉が違うのでリップシンクはしなくて当然なんだけれども、さらに加えて日本人は口と音のタイミングさえ合っていれば発音と口の形にはほとんどこだわらないために、口の開け閉めだけの動きになる。
日本人には自然に見える口も、英語に置き換わったとたん、現地の人には全くしゃべっているように見えない。そういう違和感がAnimeには常についてまわっているのだというのをこのシーンで実感させられる。
ホートンのスタッフに悪意があったわけではないと思うが、やはりリップシンクさせると「アニメ」らしくみえないんだろうか。




顔の表情を見る時、日本人は目に注目して、欧米人は口に注目する傾向があるというのをどこかで読んだ。AAの顔文字にもそれが現れてるんだそうな。
(^_^) と :-) ね。おなじ笑うにしても向こうの人は口が笑っている方がそれらしく見えるらしい。そんな記事もあわせて思い出した。文化的な違いについて考えさせられるシーンだった。

こういう文化的な違いについてもう一つ感じてる事があるけどもそれはまたいつか。



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by yoshihide-ohkubo | 2008-11-30 22:40 | カートゥーン