カテゴリ:アート( 11 )

街頭紙芝居絵のカッコ良さは異常

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前回のエントリの延長で古い時代の子供向けの本などを調べるのが最近のテーマになってきました。
たとえば、現在のマンガなどの基盤を作ってきた人たちが子供時代どんな作品を楽しんできたのか、さらにその作者が楽しんできた作品はなんなのかとルーツを辿ってきました。
そんなときに上野の国際子ども図書館に行ってみた所、街頭紙芝居について書かれた書籍群に目が止まりました。
紙芝居について書かれた本は今までほとんど見た事が無かったのですが、
各作品の紹介記事を見ると、この世界が想像以上に面白い作品にあふれている事に驚かされました。
この手の本は種類が少なく、ちょっと古本屋を覗いたくらいでは見かける事は難しいようです。
ここで見たのは主に
大空社 紙芝居大系 全14巻
アサヒグラフ別冊 戦中戦後紙芝居集成
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でした。

そのどれもが多少の古さは感じたとしても
現代の目から見てもエネルギーに満ちあふれていて
ちょっとしたダイジェストを読んだだけでも思わず引き込まれてしまう作品が非常に多く、即座にハマってしまいました。

ただし、本の中で紹介されるのはあくまでダイジェストであり、一部の作品はカラーで紹介されるもののほとんどはモノクロかせいぜい2色刷りで、
手のひらより小さい画面で載っているのがほとんどです。
ところがいろいろ調べて行くうちにその全巻を自由に見る事ができる所を発見しました。

最近自分が入手した戦中戦後紙芝居集成のなかには各作品の収蔵先が書いてあるわけですが、いくつかの作品に”江東区立深川図書館収蔵”とあり
調べてみた所以下のような広報のページが見つかりました。
深川図書館所蔵の街頭紙芝居(複製版)の館内閲覧を開始します
ここでは以下の作品が公開されています。いずれも「なかよし会」という紙芝居の絵元が製作したものです。関係者が寄贈したのでしょうか。

  「疾風鞍馬天狗」(全15巻)  *第2巻 欠巻
  「ジャングル王者」(全50巻) *第28巻欠巻
  「新版γ彗星団」(全40巻)
  「半獣人」(全20巻)
  「不死身の魔王」(全41巻)
  「妖魂まだら狐」(全20巻)
  「夜の王者」(全2巻)
  「夜なき石」(全20巻)

そこで実際に行ってみた所、階段を2階に上がって左手に図書館の建築模型があり、その下の棚に1巻ごとに袋に入った紙芝居の束がひっそりと(しかしどっさりと)置かれていました。
ここに気付く人、手に取って読もうとする人はほとんどおらず、実際何も情報が無ければ、くすんで薄汚れたような表紙(もちろんコピーで原版そのままの形)ばかりで正直面白そうにはとても思えない見た目ではありました。

紙芝居の実演でも数十巻に及ぶ内容を一気に楽しめる機会はまずないと思われますが
ここでは間近にA3フルカラーの大迫力で全巻を見ることができます

下の「もっと読む」以降ではそのうち突出して面白い2作品を紹介します。
貴重な機会なので、興味があれば是非、深川図書館に行って読んでみて下さい。

もっと読む(画像多数 長文注意)
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by yoshihide-ohkubo | 2010-11-28 18:27 | アート

鴻池朋子展 インタートラベラー 神話と遊ぶ人


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この夏の展覧会で個人的にイチ押しな展覧会。
値段も1000円と格安で規模としては小さい方かもしれないですが個人的に非常に満足しました。
入場者は少なめでしたが是非行くべき。

モノの本によると現代絵画で具象画というのは珍しいそうですが、この鴻池朋子という方の絵はオオカミや自然、少女の脚、ナイフなどを主なモチーフとしています。
モチーフそのものは具体的でも作品自体は抽象的なもの。自然を舞台にした神話的な世界観というのまではわかったけども、自分は基本的に読み解きが大の苦手なので描かれたものを素直に面白がって来ました。

作品のいくつかがフスマに描かれているのがユニーク。また、「ミミオ」というノッペラボウの毛玉みたいなキャラクターを主人公にした、絵本のような連作とアニメーションがあるのも面白い。
そういった作品の展示室をカーテンをくぐりながら見ていくという形でした。
中でも狭い入り口をくぐって入る大部屋に展開された巨大な絵の迫力がいい感じ。
また、地球の中心と名付けられた部屋にある巨大なミラーボールのようなインスタレーションが独特の臨場感を出していてしばし見とれる。

ネットでよくイヌネコのお腹なんかの毛皮を指して「モフモフ」というけども、作品のモチーフとしてオオカミや動物が頻繁に登場するし、先のミミオというキャラクターにしても非常に「モフモフ度」の高い展覧会でした。そして最後にダメ押しで「モフモフ」だったのには驚いたw


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by yoshihide-ohkubo | 2009-08-22 22:04 | アート

映像をめぐる冒険vol1 イマジネーション 視覚と知覚を超える旅

公式サイト
写真美術館で先週土曜から始まったらしい。
入場料も500円だし、写真美術館の地下の小さめの会場なのであまり期待しないで行ってみたけども、個人的にはなかなか興味深かった。

特に「覗きからくり」というか、アニメのマルチプレーンの原型のような模型を実際に見れた事が良かった。19世紀後半頃のモノらしい。
以前から写真美術館が所蔵してるというのは知っていたけども実際に見る機会は初めて。何回か展示してたらしいんですが。
いい資料がないか検索したらAmazonで売ってたよ!
ヴェルサイユの庭園-のぞきからくり絵本
同様のもので強調遠近法を使った模型もあってそれも面白い。

個人的にもう一点興味深かったのが、20世紀初頭、映画黎明期の映像を紹介するところで、このころ既に高速度撮影が行われていたこと。
シャボン玉が割れる瞬間、弾丸を発射する瞬間、弾丸が木に命中する瞬間が粗いモノクロながらスローモーションで撮影されてるのは驚きでした。
だいたいの人物の映像はサイレント風のチョコマカした動きなんだけども、一部スローモーションで動く映像があって非常に新鮮でした。

細かいところではゾーエトロープを手に取って見られるテーブルや、
一見ゴチャゴチャしたオブジェのように見えるものが、1方向から光を当てると、舞浜辺りにお住まいの「ハハッ☆」な人の影になるというものがあったりしました。

09年2月15日までだそうです。
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by yoshihide-ohkubo | 2008-12-23 23:08 | アート

Pose Maniacs

ATM weblogさん経由

Pose Maniacs
poserか何かの3D人体のポーズをデッサン練習向けに集めたサイトだそうですが、
30秒ドローイング
ネガティブスペースドローイングが秀逸。
自分もクロッキーあたりちゃんとやった方がいいかなーと思ってたところでした。
後でやってみる。

なんだか羽生善治の言うインターネット高速道路のデッサン版という感じ。
やっぱりその先は大渋滞?(汗)
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by yoshihide-ohkubo | 2007-02-05 00:05 | アート

ピクサー展についてつらつら

今日はピクサー展に行ってきました。
いままでピクサーのメイキング本などをみてもコンセプトアートについてはそれほど関心を持てないでいました。というのも、あまりにシンプルな作りのために物足りない印象を持ってしまうのです。
でもこのピクサー展は行って大正解でした。プレビジュアライズ段階の生原稿からはアーティストの手作り感が滲み出ていました。コレは印刷物にした段階で大幅に損なわれるか、ほぼ0になってしまうぐらいの質感でした。なので図録も買ってません。

モノクロや線画の絵は大きいんですが、カラーコンセプト等の絵はほんとうにサムネイルといったぐらいの大きさでした。それでも劇中そのままの雰囲気がでている。
同じ絵を液晶ディスプレイでスライドショウしてたりするんですが、ディスプレイを通すとほんとにCGとおなじ画面にみえるのがすごい。

会場の最初と最後に大掛かりな展示があリました。
最初の方はコンセプトアートの世界に没入していくような映像作品。
絵は平面だけども3Dの奥行きを感じる動きになっていて、かなり見応えあります。
DLPを4台横につなげて5:1ぐらいの超ワイド画面にしてありました。

最後はジブリ美術館の展示からインスパイアされた立体ゾーエトロープ。
円形のステージをトイストーリーの人形がいくつも取り囲んでいる。ステージが回転し始めて、照明がストロボになると人形がアニメーションしているようにみえる。
実際に観るとほんとうに滑らかにアニメーションしている。特にぞろぞろ出てくる3つ目エイリアンがとてもカワイイ。
しかしカワイイからと言って、もしコレに触れようものなら超高速で回転するオブジェに巻き込まれて大惨事になることでしょう。安全策のためにガラスで囲まれてるのでその心配は無いですが。でもあれは触ってみたくなります。


p.s.最近「ピクサーが制作」などといってヌルい人をだましているグロテスクなCGキャラクターが居るようですが、否定しようとして話題にすると知名度が上がってしまうのでそんな釣りには釣られないでくださいクマー。
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by yoshihide-ohkubo | 2006-07-17 01:14 | アート

影絵アニメかと思ったら……明和電機??!!

外出中にぶらぶらしていると、突然とんでもないものに出くわすことがたまーにあります。このブログでいえばヒストリカルフィギュアに出会った時なんかもそうでした。
 今日は朝から映画にでも行きたい気分だったんですが、観るんならいつもと少し毛色の違うモノを観たいということで、ホラー映画の”ソウ2”と、影絵アニメの”ロッテ・ライニガーの世界”の2つに絞りました。どっちも異色作ですが、前者は映画館の場所がイマイチ、後者は面白いかどうか不明、というリスクがあって、最後まで悩んで電車の中でやっと後者に決定。
 恵比寿に着いて携帯でプログラムを確認したら開始時間の13:00を過ぎていたのですが、とりあえず写真美術館にいってみました。
 ところが会場前の立て札に「12月10日(土)、 11日(日)は公演中止」との張り紙が。映画は来週の金曜には終わってしまうので、事実上週末の公演は終了した事になります。軽いショック。期待してなかったとはいえ、せっかく来たのに…。ショップやチラシを見て帰るかなぁと思って中に入ると、結構人が居て開場を待っている様子。どうも何かのイベントがあるらしい。自分には関係ないモノだろうと思ってショップをうろうろしてたんですが、帰りがけにイベントの内容(これがまた小さい字で顔を寄せないとわからない)を見てみると、

「ユビキタス・サウンズ
コンピュータミュージックとマルチメディアパフォーマンスに関するシンポジウム」

とあります。どうもメディアアート系のイベントのようです。
はてな?と思い、周りの人たちは何を待ってるのか気になって、次の公演内容を見てみると、なんと。

13:30~14:30
マルチメディア
明和電機

明和電機?? あの明和電機??!!…あぁ、じゃぁ事前にチケットを買った人たちなのかなぁ、とおもったら、

入場料 : 無料

うそぉぉぉおお。
ということで、急遽予定変更?予定通り?このまま開場を待つ事にしました。
後で知ったのですが、これは「デジタルアートフェスティバル東京 2005」の関連イベントなのだそうです。
開場する頃には待つ人が100人程に増えました。結構ファンは居ると思うのですが、アナウンスがほぼ無かったせいか、知名度と入場料の事を考えるとこれでも少ない印象。
中に入ると、10人ほどの人がバタバタとセッティングしてる中に、社長ご自身が居ました。
やっぱりホントだったのか。

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by yoshihide-ohkubo | 2005-12-11 01:20 | アート

「ピラネージのまなざし」展と東京大学の画像データベース

カートゥーン以外でも最近非常にニッチなネタがサブテーマとなりつつあるこのブログですが、今日はピラネージについて。
多分ピラネージと言ってわかるのはよほどの人かと思います。自分が知ったのはこれまたマイナーな季刊幻想文学という文芸誌のなかででした。
ピラネージは18世紀の版画家で、ローマの建築や遺跡の研究を版画にして発表してた人なんですが、そのローマ建築や遺跡の絵が、とにかくスゴい。
昨今廃墟ブームとかいって廃工場跡やら軍艦島やらの写真集などがでたりしてますが、ピラネージの絵はまさにそれ。
濃厚な影を作る壮絶なディテールの巨大建築と、その足下にぽつんといる人や動物、というのがピラネージの絵の典型といえます。

で、その一部が現在(10/8 ~ 12/11)上野の国立西洋美術館で公開されています。
といっても公式ページのお知らせにも情報らしい情報が書いてない(10/8現在)。かろうじて展示カレンダーの中に「ピラネージのまなざし」というのが見えるだけ。
自分は9月に別の展覧会に行ったとき、今後の予定として偶然知ったのがきっかけなんですが。
じつは常設展の一部として公開されているのでした。

わざわざ足を運ぶのにやや不安を感じつつも、生で原画が観れるチャンスなのでいってきました。

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by yoshihide-ohkubo | 2005-10-09 00:08 | アート

渋谷めぐりで気になったもの:その1/ミヒャエル・ゾーヴァ

先日久しぶりに渋谷あたりをぶらつきました。
数日経ってますが、そのとき見つけたものがすこし気になってるのでちょっと紹介。

HMVの本屋
雑誌イラストレーションの中で小特集を組まれていたミヒャエル・ゾーヴァという画家の絵が面白かった。
映画「アメリ」のなかで治療用エリマキをつけた犬とか王冠をつけたガチョウの絵が出てきてました。背景の一部なのに非常にヘンで気になる絵だったのですが、まさにそれを描いた人。あのまんまの独特なユーモアを作風としてるようです。
参考サイトとしては幻想美術館 /ミヒャエル・ゾーヴァとか。
夏休み中に地方で展覧会があったみたいですね。うらやましい。
いくつか絵本や画集が出ているようですがどれを買ったらいいんだろう。
アマゾン検索
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by yoshihide-ohkubo | 2005-09-07 23:18 | アート

もう1回行ってしまった

だって明日で終わりですよ。国芳/暁斎展。
2冊の画集をほぼ毎日見ててちょうど二人の特徴やら背景がわかってきたのにねぇ。
ということでしばしの見納めということで行ってきました。
ちなみに国芳は幕末に活躍して明治になる直前に亡くなった人。
一方暁斎は幼い頃にちょっとだけ国芳の弟子になってたことがあって、
明治に入ってからも活躍した人。
で、そこら辺をわかった上で見てみると自分の場合、描かれてる内容の面白さでいえば国芳の方が好きかな。一方絵そのものの方は、暁斎のほうが時代が近いせいか物の描き方が立体的で、ちょっと現在のマンガ絵を彷彿させる感じがするので親しみやすい。
で、マンガの線でよく「入り/抜き」っていうのがあるんです。暁斎の場合、これ以外にも漢字で使うような「止め、撥ね」まで多用してましたね(というか普通の技法かもしれんですが)。
ショボイんですが描いてみました。
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ややマシなやつをコピペ。もちっと習字ちゃんとやっとくんだった。
「鍾馗(しょうき)」っていう人物の絵は服のシワなんかがもうトメハネの嵐ですごい迫力です。

背景がわかって面白かったのが、暁斎が国芳のことを回想した絵で、暁斎に絵を教えてる国芳のまわりがネコだらけ。襟首からでてるネコまでいる。

横17mの妖怪役者絵のある部屋の一種異様な雰囲気をもう一回感じてから会場を後にしました、
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by yoshihide-ohkubo | 2005-01-23 00:33 | アート

2ch に国芳スレが

【ねこ】奇想の江戸っ子 歌川国芳【大好き】
さすが巨大掲示板ですね。ひとが少ないのでマターリ進行中

その中のリンクから
蜻蛉屋
いきなり金魚の酒飲みアニメがトップで笑える。右上の”擬人化の蔵”のなかにいろいろあります。
管理人さんも絵を描くみたい。

月刊日本橋の部屋
右上の”表紙GALLERY”でみれます。タウン誌の表紙なのですね。
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by yoshihide-ohkubo | 2005-01-16 11:03 | アート