久々にクラシックなカートゥーンについて

というか、題名そのまんまのCartoon Classics(カートゥーンネットワーク)についてです。
始まって一ヶ月以上たってますがやっと見ました。何かと理由付けして見てなかったんですが、見てみると予想以上に粒ぞろいで楽しいです。
テックス・エイブリーの作品が売りであるのは知ってたし、相変わらず時代を超えた(時空も超えた)イカレっぷりが炸裂してるわけですが、それ以外の短編もかなりクォリティが高いなぁと思いました。
そこでスタッフの名前を確認してみると、何となく聞き覚えのある名前が。
ヒュー・ハーマンとルドルフ・アイジングという監督らしいです。カートゥーン関連の本で見たような記憶がある程度で、自分は全く知らなかったわけですが、そのスジでは結構有名な方のようで、オスカーもいくつか取っているみたいですね。
検索してみたところ、老舗のモンスターパニックさんのページからMGMカートゥーンについての記事が見つかりました。

   MGM  レナード・マールティン      LEONARD MALTIN “OF MICE AND MAGIC”より

長文でなおかつ背景色の関係もあって読みづらいですが、以下のような文章があります。

”この時期のハーマン・アイジング漫画映画のどの1つを見ても、感銘を受けずにはいられない。それは、目で味わう御馳走であり、豊富な色彩、巧みなデザイン、表情に富んだアニメーションに満ちていた。”

<この時期>の作品が放送されている物なのかはよくわからないところですが、それでもチョイスされてる作品は絵も動きもハイレベルです。
自分はカートゥーン好きといいながら実は邦訳済みのものしか見ない傾向がありまして、あんまり深いところまでは知らなかったりします。

ちなみに引用の部分は次のような内容が後に続きます。
”しかし、ハーマン・アイジングの作品の〝身体″を検査すると、そのあいも変わらぬ同じ事の繰り返しのため馬鹿ばかしく見え、貴重さの点で評価が低くなってしまう。”
自分はとくにそういう印象は無いものの、多く観ていくとまたすこし違ってくるのでしょうかね。

ただ、観てて思うのは、手堅いギャグものがある一方で”なんかヘンなもの”を持った作品があること。



最初にインパクトあったのは3匹のコウモリがでてくる話。
話といっても、ストーリーが全くない。ただただ3匹のコウモリがどーでもいい事をしゃべって、踊って、ボケて、それで6分だか8分だか持たせ切ってしまう。
ひたすらキャラの力だけで通して、実際何となく観れてしまう。こんなんでいいのか?
でもキャラとしてはノッポのコウモリは気に入ってしまってたりする。

また、教育的な内容かと思いきや、あるボーダーを超えてるもの。
たとえば子ネズミが主人公の作品。子ネズミの前に現れる大人な誘惑をめぐって、子ネズミの中の天使と悪魔が争う。
子供はタバコや酒をやっちゃダメ、という内容なのに子供キャラにおもいっきり飲ませてるし。
まぁそれはディズニーもピノキオでやってる事ではあるので、当時はそれでOKなのかと思いきや、別の作品では完全にアナザーワールドへ。

子供へのモラルを模した見ザル聞かザル言わザルが主人公の作品。置物の3匹が夜中に動き出してイタズラを始める。
やがて見つけた巨大なパイプを3匹でまわし飲み。その気持ち良さそうな顔といったら!
画面効果も相まってヤバすぎです。正直ラリってます。
「あらあら、そんなに吸ってだいじょうぶ?」という呑気なお姉さんのナレーションが泣ける。
そんな3匹に声を掛けるものがいる。見ると、しゃべっているのは葉巻。
なんとこれはタバコを吸った後の幻覚症状を設定にしたアニメでした。いや、タバコじゃないだろそれ。
その後タバコワールドはエスカレート。タバコがしゃべる、歌う、踊る。牛も馬も機関車も全部タバコ。

作る方も作る方だがこういうのを土曜日の午前10時からやってくれるカートゥーンネットワークも勇者だ。
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by yoshihide-ohkubo | 2006-04-17 00:18 | カートゥーン


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