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MacOSXに標準で付いてくるQuartz Composerというソフトは、難しいプログラミングの約束や構文を覚える事無く「パッチ」という機能別のオブジェクトを線で繋げるだけで絵や動画に面白い効果をつけたりアニメーションさせたりできる優れもののソフトです。もともと2Dだけでなく3Dの動きも付けられ、球やティーポッドなど用意された3Dオブジェクトが使えるようになっていましたが、10.6Leopardでは自作の3Dオブジェクトも扱う事が出来るようになっています。
Quartz Composerは非常に強力で、3Dオブジェクトのテクスチャに動画を貼付けてリアルタイムに再生するという事がもう、全くあっさりと、出来てしまいます。 そこで思いついたのは球の内側にパノラマ映像を貼付けて内部から観る事で360°の全周スクリーンを実現してしまおうというアイディアです。そこで作ってみたのが以下のもの。 Download : QC360_Screen.dmg.zip zipを解凍するとディスクイメージが出てくるのでマウントしてもらうとqtzファイルと参照ムービーが入っています。 参照はボリュームからのフルパスになっているのでファイルを移動しないでください(相対パスがうまくいかなかった)。 qtzファイルはQuartz Composerのプロジェクトですが、インストールしなくてもそのままQuickTime7で再生できてしまいます(QuickTimeXは不可)。 再生ボタンで開始。マウスのクリック&ドラッグで向きが変わります。 一応PowerPCのOSX10.5でも確認は出来ましたが若干挙動が怪しかったりしたので注意です。 画質が非常に粗いのは性能の限界でなくて、単にレンダリング時間をケチったせいです(汗)。参照ムービーを大きくすればレンダリング時間はかかりますがその分高画質になります。OSXのQuartz性能ならだいぶ大きくしてもそれほど重くはならない気はします。 核になっているパノラマムービーはこんな感じ。 解説や作り方は以下より つづきを読む
今回ひょんな事から面白い効果の出る方法を見つけたのでお知らせ。
別に何の事は無く、映像の速さをスローにすると、わりと手ブレが気にならないよというお話。 ただ、単純にスローにしてもあんまり奇麗にならないのでその工夫について。 使用するのは Final Cut Express HD と QuickTime Pro。ちょっと敷居が高いかもですが、10万円以上するFinal Cut ProやAfter Effectsよりは入りやすい、というか自分が持ってるから。 家庭用ビデオカメラは必ず1秒約60フィールドのインタレース方式で記録してますが、2フィールド分を1フレームに収めて1秒約30フレームとして再生しています。これをPCで見ると、櫛形のギザギザした絵になるか、2フィールド分が2重にオーバーラップした絵になって、ディテールが潰れてしまいます。 ![]() 方針としては1フレームにある2フィールド分を2フレームに振分けてみようという話。 Final Cut Express HDには「インタレース解除」フィルターがあり、奇数偶数どちらか一方のフィールドを表示するオプションがあります。そこで奇数フィールドだけのトラックと偶数フィールドだけのトラックを用意し、フレームごとに表示を切り替える事で秒60フィールド分の絵をしっかり表示するというアイディアです。 こんな感じの映像になります。 これはかなり前に撮ったもので、手ブレがヒドいのでずっと放置してました。スローにすると手ブレが目立たなくなって、悪くない感じになったのでチョコチョコと編集(の割に長くてすんません)。 ちなみにスローにすると音が "ぐもぉぉ〜"と間延びした感じになるのですが、BGMにしっくりするものが無くて結局無音になってしまいました。 具体的な手順としては以下のとおり 続き Tags:Mac
![]() この夏の展覧会で個人的にイチ押しな展覧会。 値段も1000円と格安で規模としては小さい方かもしれないですが個人的に非常に満足しました。 入場者は少なめでしたが是非行くべき。 モノの本によると現代絵画で具象画というのは珍しいそうですが、この鴻池朋子という方の絵はオオカミや自然、少女の脚、ナイフなどを主なモチーフとしています。 モチーフそのものは具体的でも作品自体は抽象的なもの。自然を舞台にした神話的な世界観というのまではわかったけども、自分は基本的に読み解きが大の苦手なので描かれたものを素直に面白がって来ました。 作品のいくつかがフスマに描かれているのがユニーク。また、「ミミオ」というノッペラボウの毛玉みたいなキャラクターを主人公にした、絵本のような連作とアニメーションがあるのも面白い。 そういった作品の展示室をカーテンをくぐりながら見ていくという形でした。 中でも狭い入り口をくぐって入る大部屋に展開された巨大な絵の迫力がいい感じ。 また、地球の中心と名付けられた部屋にある巨大なミラーボールのようなインスタレーションが独特の臨場感を出していてしばし見とれる。 ネットでよくイヌネコのお腹なんかの毛皮を指して「モフモフ」というけども、作品のモチーフとしてオオカミや動物が頻繁に登場するし、先のミミオというキャラクターにしても非常に「モフモフ度」の高い展覧会でした。そして最後にダメ押しで「モフモフ」だったのには驚いたw Tags:おすすめ
このブログでは何度か触れてきた「ニムの秘密」ですが、Varietyの記事によるとパラマウントによりリメイクされるようです。
Paramount eyes Burger for 'NIMH' とはいっても今回はその原作にあたる、ロバート・C・オブライエンの「フリスビーおばさんとニムの家ネズミ」を元にしたリメイクとのこと。 プロデューサーは「センター・オブ・ジ・アース」のゲーリー・グラナト、監督は「幻影師アイゼンハイム」のニール・バーガーだそうです。 今回のリメイクが実写なのかフルCGなのかは不明。 今回のものが原作に近いものになるか、ドン・ブルースの脚色を意識したものになるかも不明。 う〜ん…。正直複雑な気分。いつかはこうなるだろうとは思ってましたが…。 ちなみに知らないひとのためにドン・ブルースの「ニムの秘密」はこういう感じの映画です。 昔の自分のエントリーも含めて見ていただけるとありがたい。 カートゥーン好きのタワゴト:古き良きアニメーションに飢えている人へ〜「ニムの秘密」〜 最初はCartoon Brewの記事で知ったんですが、そのコメント欄では 「ブルース版の"ニム"が素晴らしいのになんでわざわざリメイクするかなぁ」とか 「おちつけ、原作の映画化で、ブルース版のリメイクじゃないよ」とか、 「ブルース版は悪くないけど魔法じみた演出は原作からすると必要ない」(超意訳)などといった反響が多数書かれています。 そして、「ニムの秘密」を作った一人、ゲーリー・ゴールドマンはドンブルース公式サイトの "Ask us" のページの中で次のようにコメントしています。 "確かにこれは原作の大変な宣伝にはなる。けれどもこのニュース自体は残念だ。 このページにも大量のメールや質問がとどいているし、この件に付いて多数のブログで議論が交わされているようだ。 原作のタイトルや映画、TV化の権利はオーロラ社が持っていた。私はオーロラ社がライセンスを維持するために7年ごとに劇場で再上映する事に同意したと信じていたが、それはなされなかった。これは大スクリーンで観ていない世代の家族のために7年ごとに劇場で再上映するというもので、ここ10年程ディズニーがやっている事だ。もし報道のとおりなら、ライセンス契約は破棄されて、他社が利用できるようになったと言う事だ。 私たちはこのリメイクが上手くいく事、その良さが維持されること、原作を改変してしまわないことを期待している。 自分たちが送り出した映画の中で、「ニム」は未だに大好きな作品だ。たくさんの愛情と、多くの血と汗がそのフィルムに注がれた。私たちは少人数だが素晴らしいチームだった。11人のキャラクターアニメーター、5人のFXアニメーター、献身的なアシスタントとクリーンアップアーティスト、3人の背景、1人のレイアウト、激務だった45人のセル彩色係、皆シーンを持ち帰って家で彩色していた。それは私たちが願ったとおりのものになった。アニメーションの研究、実験の素晴らしい体験であったし、アニメーションの良さを取り戻すきっかけになった。" 若干怪しい(汗) なんか無力感というか、もはや止めるすべは無いと思うのであまり期待しないでおきますが。 原作を元にしたにしても、やっぱりジェレミーは最近ありがちな、下品なドタバタキャラになっちゃうんだろうか。あのゆったりしたマヌケさがキュートだったんだが…
書け!と言われているような気がするので書いてみる。理由は後述。
日本におけるカートゥーンものの解説の世界でパイオニアと言っていい森卓也氏の著書 「定本 アニメーションのギャグ世界」を読んでます。 ![]() そしてやっと半分、旧書の部分を読み終えたところ。 1978年に出た同名の本にその後の森卓也氏のコラム等を大幅に追加して刊行されたので、とにかく大変なボリュームがある。普通の本の倍ぐらいあって、初めて見たときは正直引いた。しばらく購入を見送っていたけども、個人的にバタバタした時期が過ぎたので先日購入。 このブ厚さと、前半の文の古さから見るとなかなか広く一般にオススメできるものではないけども、トムとジェリーやロードランナー、バッグス・バニー等が好きな人ならば買って損は無いといえる。 取り上げている作品が旧書が出た時点で既に古典であり、逆に現在でも充分通用する内容ではある。 とはいえ、しかし、ほんとぉーーーに古い。 旧書が出たのが78年というのは頭にあったけども、文章の中で「最近の事」として書かれている件に驚いて巻末を見ると、なんと前半のほとんどが初出1971年とか72年とかいうレベル!自分、生まれた年ですよ! (どっちが) なので出て来る個人名や引用される映画、TV番組にはついて行けないところもしばしばあるのが辛いところ。トムとジェリーの表紙で引かれた若い読者ならなおさらだろう。 ただ森卓也氏の芸風を知っていれば特に問題なし。自分がカートゥーン道に迷い込んだのは、88年の映画ロジャーラビットのパンフレットにあった森卓也氏の解説(この本には未収録)がきっかけなんですが、その時点と比べても、さらに99年のテックス・エイブリー短編リバイバル公開のパンフレット(後半に収録)と比べても、芸風がほとんど変わってないのがおもしろい。 いまでこそDVDやカートゥーンネットワークで気軽に楽しめるものの、71年当時でこの手の作品の紹介記事を書けるというのはハンパではない。氏の場合、実際の短編上映に間に合った世代で、長編映画の始まる前や、ニュース映画の間に挟まる短編をリアルタイムに見ていたそうだが、本書で引用される短編はTV放送されたものが中心。本書の中でもでてくるけどTVオンエアを欠かさずチェックするのはもちろん、フィルム収集家やTV局に押し掛けてまで作品をチェックする行動力はあきれるというか、よくできたもんだと思う。 トムとジェリーやワーナーの短編についてはDVDも出ているしカートゥーンネットワークでレギュラー放送しているのでその気になれば簡単にチェックすることができる。一方本書でノリノリに紹介されているテックス・エイブリー作品に触れるのはちょっと難しい状況にあった。運が良ければカートゥーンネットワークのCartoon Classicsで出くわすものの、いつでも観れるという状況ではなかった。 ところが今日(09/7/6)本屋に行ってみたらなんと!宝島社からパグリックドメインものとして ドルーピーBOXとベティー・ブープBOX なるものが出てるじゃー あーりませんか! ![]() 衝動買いとは言わないけども、内容が充実してそうだったのでほぼ迷いなく購入。まだ未見。 トムとジェリーについては既に同様のものが出ているので、「ギャグ世界」はタイミングいいなぁぐらいに思ってたんですが、上2作は本当に狙ってるんじゃないかと思うタイミングですねぇ。出版社は違うはずなんですが。 さらに自分の読んでる最中ということもあってもう、やらいでか!という感じでエントリを書いてます。 ドルーピーBOXには「ギャグ世界」で引用された作品も多数入ってるので、うってつけの資料となるでしょう。ただ残念なのは「ギャグ世界」でも紹介されている「太りっこ競争」が入ってないこと。ぜひVol.2を出して欲しい。 「ギャグ世界」に話を戻すと、なじみのある作品の所は面白く読めるけれども、そうでない所は若干辛いところもある。テックスエイブリー作品のストーリー作家の部分や、クルーゾー警部のアニメ作品(ピンクパンサーでなくて)のくだりは、短いはずだが若干クドく感じる。また、途中自伝的な部分があって、森氏の文を読んできた自分はそれなりに興味深いものの、キネマ旬報など読んだ事がなかったりする向きには退屈かもしれない。 そして旧書の最後の方に人形アニメの章がある。一見退屈な章と思っていたんだけども読んでビックリ予想外の面白さだった。 紹介されてる人形アニメはいかにも欧米の作品に見えるが実は映像自体は日本のMOMというプロダクションの手によるもので、アメリカの制作会社の下請けで作っていたものだという。そして著者が制作者に直接会ったり、著者による取材で裏側の事情がすこし明らかになるのだけれども、映像の仕事に関わる自分に取ってはヒジョーに身につまされる内容でして…w。 さらに同プロダクションが、有名な「ルドルフ 赤鼻のトナカイ」も作っていた。というか、それが日本人のアニメーションだというのが驚きでした(この作品自体はそれほど触れてない)。 ここで詳しく紹介(というか文章で上映)されている「リトル・ドラマー・ボーイ」「サンタが町にやって来る」「ピーター・コットンテール」は機会があったら見てみたいと思わせる内容になっている(たしか後ろ2つはディズニーチャンネルあたりでやってた気がする)。 「ギャグ世界」を読み始める時、どちらかというと最近の記事の方が興味があって、どんどん読み進めて行ったのだけれども、旧書のあとがきに当たる部分の次のくだりで、正直読み終えるのが惜しい気分になった。 劇場用漫画映画―短編ギャグ漫画の時代は、すでに終わりをつげた。今後そうした作品が、(たとえば六〇年代における「ピンク・パンサー」シリーズのような形で)たまさかつくられることがあるにしても、それがひとつの”時代”を形成することは、二度とのぞめないだろう。淋しいことだが、それは事実として受け止めねばなるまい。 カートゥーン好きにとっては、わかってはいるけどもツラい事実である。 追記:宝島社でなくてもいいから、パブリックドメインとして戦時中の戦意高揚の短編アニメを集めて発売して欲しい。ドナルドの「総統の顔」など、オフィシャルでは絶対出ない作品なんかを集めたら、相当資料価値の高いものになりそう。まぁ980円で出せるかどうかは別だけど。
blenderで作られたオープンソースムービー、Big Buck BunnyのDVDには制作に使ったblenderのシーンデータが全て入っています。
ここ最近は、どうやってあの表情を出してるのかキャラクターのシーンデータを解析したりしてました。 特に主人公の「ウサたん」が秀逸なんですが、そのフェイシャルのリグが何をどうしてるかが半分位わかってきたので、単純なオブジェクトに似た感じのリグを仕込んでみました。 おもにクチビルや目蓋の表情に使われてるセットアップです。 動画キャプチャのテストもかねて貼ってみる。 画面ではhideしてますがオブジェクトのど真ん中に大きなボーンがまず一個入ってます。頭蓋骨みたいなもの。 また、穴のふちに沿って8角形状にボーンが組んであります。クチビル用のボーンです。 画面に見えている青い四角はコントロール用のボーンをボックス表示にしてます。変形には直接関係ありません。 先ほどの8角形ボーンはそれぞれ青い四角にStretch toコンストレインで関連づけています。 最初のボーンだけCopy Locationコンストレインで青い四角の位置を拾っています。 8角形ボーンはそれぞれの親のボーンの角度に影響受けないようにHinge設定にしてます。 ちなみにキャプチャに使用したのはDesktopToMovieです。 先ほど書いたBig Buck BunnyのシーンデータはDVDを買わなくても以下のページでダウンロードする事もできます。自分は全部欲しかったのと、プロジェクト支援のためにDVD注文しました。できればDVD買ってあげて〜>< http://graphicall.org/bbb/index.php 「ウサたん」のシーンデータはcharsフォルダのrabbit.blendです。 blenderの基本知識は必須ですが、正直必見です。 シーンデータのなかにラベル付けされたいくつかの"アクション"があって、Mayaのドリブンキーのようにして使われてるんですが、その中に混じって1シーン分のアニメーションが入ってます。肉のタルミも含めた細かい演技がすばらしいです。
Blenderをたまにいじったりしていますが日本語のヘルプに当たるJBDPの内容が現状で2、3年前の内容で止まっているようです。
一方でBlender.jpのリリースノートは最新の内容が非常に詳しく説明されていますが、何がどこにあるのかが一見して分かりにくかったりします。 そこで自分が勝手にリリースノートの各ページを機能別にわけてリンク集を作ってしまいました。 Blender 機能別リリースノートまとめ 自分でまとめてる最中も知らない機能がたくさん出てきて関心しながらまとめてました。 管理人のyamyamさんやこのページに関わる方々の行動力には本当に感服します。 Tags:3DCG
まずはこの絵を見ていただきたい。
![]() ![]() いかにもディズニーアニメに影響をうけたような、楽しい動物たちの絵です。 描かれたのは戦後でしょうか、古そうにみえるから戦前もありそうに見えますが、 少なくとも作者はディズニーアニメを知っていたはずです。 作者はT.S.サリバンという人。実は彼は最初のミッキーマウス短編が公開される2年も前に既に他界していました。 1854年生まれ。1890年頃から1926年に亡くなるまで風刺画家として活躍していました。 こういった現代に直結するモダンなかわいらしさを持ったキャラクターを描いたのはおそらく彼が最初なのかもしれません。さらに言えば当時はキャラクターという概念すら希薄な時代だったかもしれません。 ASIFA ハリウッド・アニメーション・アーカイブの記事から。 The Father of Cartooning- T.S.Sullivant さらにいろいろ調べて行くうちに19世紀ごろの風刺画を集めているフランスのサイトを発見しました。 COCONINO WORLD COCONINO CLASSICS 以下に、このサイトで発見した今見ても驚くような風刺画や絵本の一部を紹介します。 続き
TBSラジオで放送され、ポッドキャストでも配信されている文化系トークラジオ Life
自分はポッドキャストで毎回楽しみに聴いてるんですが、 今回のテーマが自分が絡めそうな内容だったので初メールしてみました。 テーマは「未知との遭遇」。未知の分野との出会いや、知らない分野に踏み出せる/いや踏み出す必要ないといった感じの話題とのことで、マイナー分野が専門の自分にはピッタリな内容だと思います。 多数のメールのなかで読まれないかと思うのでここでメール内容公開してみる。 ------------------------------------------------------------------------ charlieさん 佐々木さん サブパーソナリティーの皆さん スタッフの皆さんこんばんわ ペンネーム Yoshi-Hideと申します いつもはポッドキャストで聴く一方だったのですが今回のテーマで初めてメールお送りしたいと思いました。 自分の人生で最大かつ、現在も引きずっている「未知との遭遇」は米国のアニメーション、 おもに「カートゥーン」と呼ばれるジャンルとの出会いです。 自分が高校を卒業するあたりの80年代末ごろは、少年ジャンプが絶頂期にあり、ゲーム機が16Bitの戦国時代に入ろうとしていたり、X68000やFM-TOWNS等グラフィックの強力なパソコンが現れるなど、オタク文化前夜といった感じの時期でした。 自分はそういったゲーム、マンガ、アニメを楽しみつつも、似たような絵柄、似たような仕掛けのストーリーに何かを忘れているような浮ついたものを感じていました。 そんなとき、ディズニーやワーナーを始めとするアニメキャラクターたちの「舞台裏」を描いたロバート・ゼメキス監督の映画「ロジャーラビット」と、テレビ東京で放送されていた「バグス・バニー」にほぼ同時に出会い、その面白さ、歴史の長さ、奥の深さにドップリとハマって行きました。 このジャンルで世界中の人間が誰でも知っているのはまさにディズニーなわけですが、一方でディズニーアニメが具体的にどんなものなのか、それまでの自分は全く関心を持とうとしなかったことに気付いてビデオをレンタルしまくりました。 ディズニーアニメは今でこそ「美女と野獣」やPixar等の名作に恵まれてメジャーな存在ではありますが、80年代はパッとしたアニメ作品がほぼ皆無で非常に影の薄い存在でした。 実際に長編、短編いろいろ観てみると単に子供向けだと思っていたアニメが日本のマンガやアニメよりもはるかに成熟した目線から作られていることを思い知らされました。 さらに大きいのが「ディズニー以外」のカートゥーン作品との出会いです。トム&ジェリーやバグス・バニーは有名な方ですが、その他にも短編、長編問わず面白い作品がディズニーの陰に隠れてたくさん存在する事を知りました。 ディズニーアニメは90年代に絶頂期を迎えるわけですが、ディズニーが長編アニメに本腰を入れる背景には、80年代にドン・ブルースという監督が制作しヒットさせた長編アニメの作品群がありました。 自分はこのドン・ブルース監督の「ニムの秘密」「アメリカ物語」「リトルフット」といったアニメーションに大変な影響をうけ、当時2年ほど通った情報処理系の学校からさらにCGデザインの学校へ進み、現在はCG制作の職に就いて十数年になります。 「カートゥーン」に出会っていなかったら今の自分はなかったと思います。 余談ですがディズニー以外のカートゥーンはあまり日の当たらない存在だけに違う意味でもビックリさせられます。 映画公開初日に行ったのに劇場で一人だったりとか、 名作の続編がスタッフの変更で似ても似つかないヒドい絵柄と内容に変わってたり、 映画の劇中に流れる挿入歌が日本人アイドルの歌に差し替えられていたり、 3作目を観てみたら、2作目の話は主人公の夢だったという設定になってたり といったように未だに不遇な面もあるこの分野ですが、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか それでは番組を楽しみにしています。 -------------------------------------------------------------------------------------- ちょっと補足すると、こっち方面に踏み出した具体的な理由としては当時BEEPメガドライブ、BASICマガジン、ファンロードなんかの読者コーナーに載ってるイラストがどうも同じ傾向だったので、カートゥーン方面の画風で行けばかなり目立つんじゃないかと思って研究を始めたというところがあります。ファンロードはムリだったけど他はいくつか採用されたような希ガス。その後ディズニーファン誌を読むようになって、当時はカラーだった読者コーナーに投稿したりしてました。
先日トゥーンディズニーでアメリカ物語3が放送されてました。2作目で原形をとどめない程の世界観の変更があったのと、ビデオのみリリースの作品ということで正直今まで観る必要なしと思ってきたんですが、まぁこの機会に観てみることにしました。
冒頭のミュージカルシーンがよくあるフニャけた内容で、正直目も当てられない…と思ってたんですが、本題に入るにつれてまぁまぁ見れる内容に。ときどき思い出したように挿入されるミュージカルシーンがあいかわらずムリヤリなんですが、そこを除けばシナリオも作画も予想外に頑張った印象で好感を持ちました。 主人公ファイベルとマウスコビッツ一家は2作目で西部に移住したことになって、その後の暮らしを描いたTVシリーズも作られたハズなんですが、3作目の舞台はマンハッタン。一体どうしたのかとおもったら 2作目とTVシリーズは 全てファイベルの夢だった というターミネーター3みたいな切ない設定になってました。 ということで設定上は1作目とほぼ直結する形になっていて、兄貴分のトニー・トッポーニが再登場したのと、ゲストっぽい感じで1作目のキャラが顔出ししたりします。 ストーリーはやや込み入っていて、前半はインディアンの地図を巡る冒険談、後半はパパとトニーが働くチーズ工場の悪徳オーナーが労働者の反乱をそらすために陰謀を巡らしたあげく騒動に発展して行くという展開。 19世紀当時のN.Y.の風俗を点描する感じも1作目を踏襲しており、史実についてはウソっぽくならないようにしている様子がみられる。ファイベルのパパが玄関の表札のようなモノを撫でる描写があったりするけども、ユダヤの人の風習なのかな? キャラの作画も極力1作目に近づけようという努力は感じる。もちろんドン・ブルースには到底及ばないんですが、アニメーションを東京ムービー新社が担当していて、わりあい手堅い作画になってます。タイニートゥーンやアニマニアックスの出来のいい回のような印象。 2作目とTVシリーズの失敗を取り返そうという努力が端々にみえるものの、予算の限界、演出の限界も同時にみえてきて、全体的な印象はプラスマイナス0に若干プラスしたぐらいでしょうか。 しきりに頭に浮かぶ言葉は「遅すぎた」。 このシリーズの軌道修正をするには時間が経ち過ぎていた。 自分がこの作品を知るのも遅すぎた。 ちなみに次回作の「アメリカ物語 ファイベル ナイトモンスターを追え!」も2月にトゥーンディズニーで放送予定。
公式サイト
写真美術館で先週土曜から始まったらしい。 入場料も500円だし、写真美術館の地下の小さめの会場なのであまり期待しないで行ってみたけども、個人的にはなかなか興味深かった。 特に「覗きからくり」というか、アニメのマルチプレーンの原型のような模型を実際に見れた事が良かった。19世紀後半頃のモノらしい。 以前から写真美術館が所蔵してるというのは知っていたけども実際に見る機会は初めて。何回か展示してたらしいんですが。 いい資料がないか検索したらAmazonで売ってたよ! ヴェルサイユの庭園-のぞきからくり絵本同様のもので強調遠近法を使った模型もあってそれも面白い。 個人的にもう一点興味深かったのが、20世紀初頭、映画黎明期の映像を紹介するところで、このころ既に高速度撮影が行われていたこと。 シャボン玉が割れる瞬間、弾丸を発射する瞬間、弾丸が木に命中する瞬間が粗いモノクロながらスローモーションで撮影されてるのは驚きでした。 だいたいの人物の映像はサイレント風のチョコマカした動きなんだけども、一部スローモーションで動く映像があって非常に新鮮でした。 細かいところではゾーエトロープを手に取って見られるテーブルや、 一見ゴチャゴチャしたオブジェのように見えるものが、1方向から光を当てると、舞浜辺りにお住まいの「ハハッ☆」な人の影になるというものがあったりしました。 09年2月15日までだそうです。
ホートンのBlu-rayを見ててちょっと考えてしまった事が有るので久々に更新。
だいたい自分はカートゥーンものをみるときは吹き替えで見る事にしてる。 字幕があっても、絵が文字で隠れるのが好きじゃないのでほとんど字幕では見ない。 今回気分を変えてホートンの一部を字幕なしで原語で見てみた。 この前のエントリーでも書いたようにホートンのCGはこれまでにないくらいキャラクターの顔の表現が誇張されてる。ちゃんと英語を発音してるように見せるため、たった1秒の間にオチョボ口から大口まで目まぐるしく変化する。本来CGでここまで形を大きく変化させるのは、モデルの構造が破綻しやすくて非常に難しいのだけれども、それをサラッとクリアしてその上魅力ある表情を作り出している。 まぁCGは置くとしても、とにかくアチラのアニメーションは音と口の形を合わせるリップシンクをものすごく重視している。映画に限らずどんなに安っぽくて枚数の少ないアニメーションでも口の形は発音に合わせるように作ってある。 ところで、ホートンには日本のアニメをパロディにした2Dアニメーションのシーンがある。突然どうしたのかと思うけども、遊びゴコロを感じるシーンではある。 実はココ、吹き替えでは全く分からないけれども、原語で見るとこのシーン「だけ」リップシンクが完全にはずれている。あれほど執拗にこだわっていたリップシンクをここだけまったく無視して動かしていて、ほかのシーンを見慣れるとちょっとした違和感を感じるところだ。自分が思うに、これはきっと欧米人が日本のアニメを見るとき常に感じているのと同じモノなんではなかろうか。 欧米人が日本のアニメを見るとき、こだわりのある人以外はだいたい吹き替えで見ると思われる。もともとの言葉が違うのでリップシンクはしなくて当然なんだけれども、さらに加えて日本人は口と音のタイミングさえ合っていれば発音と口の形にはほとんどこだわらないために、口の開け閉めだけの動きになる。 日本人には自然に見える口も、英語に置き換わったとたん、現地の人には全くしゃべっているように見えない。そういう違和感がAnimeには常についてまわっているのだというのをこのシーンで実感させられる。 ホートンのスタッフに悪意があったわけではないと思うが、やはりリップシンクさせると「アニメ」らしくみえないんだろうか。 顔の表情を見る時、日本人は目に注目して、欧米人は口に注目する傾向があるというのをどこかで読んだ。AAの顔文字にもそれが現れてるんだそうな。 (^_^) と :-) ね。おなじ笑うにしても向こうの人は口が笑っている方がそれらしく見えるらしい。そんな記事もあわせて思い出した。文化的な違いについて考えさせられるシーンだった。 こういう文化的な違いについてもう一つ感じてる事があるけどもそれはまたいつか。
ジェフ・スミスの「ボーン」 日本語版が3巻以降出ないので英語版買っちゃおうかと思ってる 安彦良和のガンダム愛蔵版 1巻だけ持ってる。終わる頃には何巻になるんだろう。 本棚が大変なのでスペースの見通しが立つまで保留中。カラー原稿のために持つ価値はあると思ってる。 本当はワールド・イズ・マイン も見てみたいけど、やっぱりスペース的につらいので見送り中 そういえば関係ないけどヨドバシカメラのガンプラ売り場はほとんどゲームの「上海」状態ですね。 Tags:マンガ
「ホートン ふしぎな世界のダレダーレ」を観に行ってまいりました。
見終わって思い返すごとに、いやー良かったなぁという感じが増してきました。 まずはキャラクターたちがほんとうに魅力的なのがよかった。 とにかくその表情の豊かさは見事の一言。線画で描いたときのような表情のゆがみを完全に3Dで表現してる。1,2年程前にこの映画の最初のスチールが出たときは本当に度肝を抜かれたというか、ここまで柔らかなマンガ調にできるもんなのかと思った。しかも劇中ではそれがクルクルと変わる。 性格まで含めた魅力としては原作者の力ももちろんあるんだろうが、脚本や絵に落とす段階でも存分に愛情が注がれているのが伝わって来る。 前半はそれらのキャラクターが生み出すささいな騒動や世界観が非常にたのしい。 ホートンの仕草や行動はご機嫌なときも必死なときも見てるだけで楽しいし、ホコリの中の国ではほとんど視認しきれないぐらい多くのおかしな生活が画面を埋め尽くしている感じ。 後半ではこの作品のテーマ性がかなりの直球で投げかけられる。ホコリの中の住人たちが一斉に外に向かってアピールするくだりがあるのだが、ここはおもわず応援したるなるような出来映え。実際劇場で声を上げていた子もいた。同じBlueSkyStudio制作の"ロボッツ"のラストをちょっと思い出した。 そういった盛り上がりをネガティブな方で支えるモンスターペアレント風のカンガルー母がいるのだが、このキャラのしつこさが若干腑に落ちないところはある。 でもそれ以外は自分としては満点あげていいのではと思う。 とにかくビジュアルが楽しいので今回はパンフレットも買いです。 残念なのは映画の外でプロモーションが非常に弱いこと。一応全国公開だけれども若干マイナーなシネコンが多い感じ。 8月まで持つんでしょうか? 早めに観に行く事をお薦めします。 p.s.原作者がこの話を作るきっかけにした日本人がいるそうですが、そこら辺のアピールがうるさい方もいるかも。でも見終わった後はそんなの吹っ飛びます。 さらにその影響か、日本アニメ風のシーンも出てくるけど、どっちかといえばカートゥーンネットワークでやってる「アニメ風カートゥーン」に見えた。 ![]() ![]() 某所休憩所から カッコイイのではじめて携帯のカメラ使った。 もー日本独特の風景ですね。
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